● 一般的な用途
[W] キーの代表的機能は以下の通り。詳しい解説は後述各章を参照。
- 文字「W,て」の入力
- タブや窓を閉じる
● 文字「W,て」の入力
単独で押すとアルファベットの「w」が,[Shift] キーと同時に押すと「W」が入力される。wの文字コードはWより 32 大きい。つまり,二進数では第5ビット(2^5 の位)が異なるだけ。
なお,かな入力モードでは「て」が入力される。五十音の「た行」はこのキー周辺にまとまっている。
筆者が日本語入力で使う「NICOLA(親指シフト)配列」では,シフトなしで「か」,左親指(同手)シフトで「え」,また右親指(クロス)シフトで「が」が入力される。
◆ 文字コード 23(ETB)の入力
「ターミナル」など,文字のみやりとりするコンピュータ通信では,[Ctrl]+[W] のキー操作で文字コードの 23 が入力されることがある。ASCII コードの 23 は,ETB(End of Transmission Block)と呼ばれるコントロール(制御)コードで,文字通信以外ではあまり重要性はないが,意味としては……よく知らない。略語の元を直訳すると「送信データブロック(既定量)の終了」的なものになる。
通常は画面に表示される文字はないが,このコードを可視化する方法として“^W”などの表記が使われることがある。ちなみにWはアルファベットの 23 番目の文字で,文字コードは 87〔十六進表記 57H〕。ETB
の文字コードより 64〔40H〕だけ大きい。つまり二進数では第6ビット(2^6 の位)が異なるだけ。
● タブや窓を閉じる
[Ctrl]+[W] のキー操作で,たいていのアプリで,現在扱い中のファイルや記事のタブや窓を「閉じる」機能が働くものが多い。
[Ctrl]+[F4] で似た機能が働くアプリも多い。
1つで複数の案件(ファイルや記事)を扱えるアプリでは,それらが1件ずつ別の窓に表示されるものの場合は,この操作で扱っていた窓が閉じる。その時に,扱っていた案件が1つだけだった場合,アプリ自体が終了することがある。
一方,1つの窓内に複数の案件を「タブ」で表示できるアプリでは,タブが複数あった場合はそのタブだけ閉じ,窓は他のタブと共に残る。閉じた時にタブが1つだけだった場合は「窓も閉じる」が,その時にアプリで扱っていた案件がその1つだけだった場合は,アプリ自体が終了することがある。