「そんなの分かっている。[A] のキーを押せばAの字が入力できて,[B] のキーを押せばBが入力できるんだろ」……と思っている人も多いと思う。間違いではない。が,キーボードのキーには,文字入力以外の機能を持つものもある。矢印キーくらいなら使ったことがある人も多いと思うが,[HOME] や [END] というキーを使ったことはあるだろうか。じつは,そうした「文字以外のキー」の中には,使い方を知っているとけっこう便利な機能を持つものもある。[TAB] や [ESC] キーでアプリを切り替えたりメニューを表示させたりできることを知っているだろうか。[Page Up] や [Page Down] で,見ているウェブページの「タブ」を切り替えられることをご存知だろうか。
筆者は普段からそうした使い方をしていて,パソコン操作のほとんどはキーボードでできるため,マウスにはあまり触れない。操作の途中でいちいちマウスに手を伸ばし,目的の場所まで持って移動させる手間が省けるため,早い操作が実現する。
マウスを使わず様々な操作が可能ということは,「マウス」が使えない人もパソコンを操作できることを意味するわけで,「バリアフリー」にもつながると思う。
この記事シリーズでは,キーボードのキーひとつひとつについて詳しく説明する記事を,逐次追加していこうと思う。
なお,以下には各記事を機能別にまとめたものを掲載していく。ただし,文字入力キーで,そのものの文字入力機能の掲載は省略した。