● 一般的な用途
[\] キーの代表的機能は以下のとおり。詳しい解説は次章を参照。
- 文字(\〔バックスラッシュ〕,あるいは ¥ 記号〕,|〔バーティカルバー〕,ー〔長音記号〕)の入力
英文配列のキーボードや,筆者が日本語入力で使う「NICOLA(親指シフト)配列」のでもこのキーで入力できる文字は同じ。
● 文字(\,¥,ー)の入力
単独で押すと\(バックスラッシュ,あるいは¥)記号が,[Shift]
キーと同時に押した時は,|(バーティカルバー)記号が入力される。この「|」の文字コードは「\」より 32 大きい。つまり,二進数では「32 の位」のビットが異なるだけ。なお,アルファベットのキーは,[Shift] と同時押しで「大文字」が入力される。これは,文字コードが「32 小さい」ことになり,このキーでは関係が逆になっている。
このキーを押してバックスラッシュ(\)が表示されるか,あるいは¥記号が表示されるかは,設定されているフォントによって異なる。どちらも文字コードは同じなのだが,日本語用フォントでは¥記号が割り当てられ,その他の言語ではだいたいバックスラッシュが表示される。
ちなみに,バックスラッシュの文字コードは 92 だが,じつは¥記号は 165 にも割り当てがあり,どちらかといえば後者が「半角の」正式な¥記号。だから,ブラウザに ¥ を表示させると ¥ が表示される。8ビットの文字コードがまだ一般的ではなかった頃に,¥記号を表示させるため,7ビットで使えたバックスラッシュの文字コードを借用した名残りのようなものだと思っている。
なお,かな入力モードでは「ー(長音記号)」が入力される。
この長音記号も,なぜここにあるのかナゾ。ワープロやコンピュータが普及して IT 化が進めば,カタカナ語が多く使われるようになって,長音記号もまた多用されるようになる。それなのに……遠過ぎる。右手小指をバシバシ酷使する。筆者は学生時代から既にカナ配列で打っていたのだが,コイツのせいで腱鞘炎が悪化した気がする。これに限れば,マイナス記号キーで入力できるローマ字入力のほうがマシのような気がするくらい。でも,それ以外はカナ打ちのほうが早かったので,ローマ字入力をする気にはならなかったが。
ちなみに,筆者が現在使っている NICOLA(親指シフト配列)では,長音記号は [X] のキーの同手シフトで入力する。