● 一般的な用途
[2](アルファベットの上)キーの代表的機能は以下のとおり。詳しい解説は後述の各該当章を参照。
- 文字(2,ダブルクォート〔"〕,ふ)の入力
- その行または選択領域に「見出し2」の書式設定(ワープロ)
- 2倍(200%)または二分の一(50%)表示(お絵描き系)
ちなみに,筆者が日本語入力で使う「NICOLA(親指シフト)配列」の場合,同手シフト([2] に近い側の親指シフト〔たいてい [無変換]〕キー)で [2] キーを押すとスラッシュ(/)が入力される。異手シフト([2] から遠い側の親指シフト〔たいていは [変換]〕キー,「クロスシフト」と呼ぶこともある)では,普通のシフト押下時と同じくダブルクォート(")が入力される。
なお,英文配列のキーボードでは,[Shift] と同時押しでアットマーク(@)が入力される。英文配列でダブルクォートは「コロン(:),け」のキーの位置で,[Shift] と共に押して入力する。
● 文字(2,ダブルクォート〔"〕,ふ)の入力
単独で押せば2が,[Shift] キーを押しながら押せばダブルクォート(")が入力される。この「2」の文字コードは「"」より 16 大きい。つまり,二進数では「16 の位」のビットが異なるだけ。
なお,全角のダブルクォートは左と右の区別があるため,漢字モードで入力して変換すると,それらも入力できるのが普通。
なお,かな入力モードでは「ふ」が入力される。
じつはこの「ふ」の位置も謎のひとつ。[1] キーの使い方でも述べたように,かな配列は五十音の行ごとにキーがある程度まとまって配置されているものが多いが,この「は行」だけは,なぜかかなりバラバラ。「は・ひ」は中央付近で,「へ・ほ」は「ふ」とは反対側の右の一番奥とか,まるでまとまりがない。
しかも「ふ」は「不……」という接頭語,「……部」という接尾語もあるから,いろいろな言葉にくっついてけっこう使われるのに,なんでこんな左隅の奥に配置したのか。今の筆者は「NICOLA(親指シフト)」配列で打つことが多いが,かつては「JIS かな配列」をメインで使っていた頃もあった。ローマ字より入力は早かったが,もやもやとした使いづらさを感じていた。腱鞘炎にもなったのは,この「ふ」の位置も一因だったかもしれない。このかな配列規格を作った奴に会えたら,なんで「ふ」をここに配置したのか問い詰めたいわ。数字の2のキーだから,「ひぃ(1),ふぅ(2),みぃ(3)」で「ふ」にしたとかか? そんなことで決めるな! じゃあ,「ひ」と「み」その他は数字の位置にないのはどーいうことだ? 小一時間ほど説教してやる! まぁ,その人が今も生きているかどうかは知らんが。
ちなみに,NICOLA で「ふ」は「V・ひ」のキーで打つ。手前の中央辺りだから,ずっと打ち易い位置だ。トーゼンでしょ。
つまり,筆者が NICOLA を使うようになったのは,「JIS かな配列」の打ちにくさが主な要因。ただ,Windows 98 の頃は,NICOLA 配列化するフリーのツールで問題なく使えていたが,XP で同じソフトを使うと時々動作がおかしくなる。煩わしさを感じていた時,Windows に変わる
OS として Linux に興味を持って調べていたら,NICOLA 配列が使えるようにできると分かり,以降,Windows から離れていくことになる。
● その行または選択領域に「見出し2」の書式設定(ワープロ)
ワープロアプリには,文章の編集中に [Ctrl]+[2] というキー操作で「見出し2」のスタイル(書式)が設定されるものがある。選択している領域がある時はその領域が,選択領域がない時はカレット(文字入力用のカーソル)のある行,または段落が対象になる。
「スタイル」というのは,ワープロソフトで,そこが「見出し」か,「本文」か,「箇条書きの項目」か,「引用」か……といった構成要素を指し,そのスタイルを意識した文書編集をすることで,いろいろ便利な機能が使えるようになる。詳しくは,以下を参照。
● 2倍(200%)または二分の一(50%)表示(お絵描き系)
お絵描き系のソフトでは,[2] キーを押すことで,2倍(200%)表示になったり,あるいは二分の一(50%)表示になるものがある。筆者が知っているものでは,GIMP というソフトで2倍に,Inkscape というソフト(どちらも Linux 版)で二分の一(50%)表示になる。