● 一般的な用途
[F9] キー(エフナインキー,エフキューキー)の代表的機能は以下のとおり。
- 全角英数にする(日本語入力)
じつはこのキーには,「多数のアプリに共通する機能」は,ほとんどない。一方で,日本語入力では,入力中の文字,あるいは現変換箇所を全角英数にする機能が働くことが多い。
この機能は知っていると便利。たとえばローマ字入力では「NPO」と入力したくても,そのまま打つと「んぽ」と表示されてしまう。その時に [F9] キーを押すと,全角の「NPO」になる。
また,かな入力モードでは,打ったキーに対応する英数に変換されるため,数字や丸括弧,疑問符(?)などの英記号を入力する時に,都度「英数モード」との切り替えが不要になって便利。たとえば,かな入力モードで日付を入力するために「2020/08/27」と打つと「ふわふわめわゆめふや」と表示されてしまうが,そこで [F9] キーを押せば,前出の日付の全角文字に変換される。今年(2020)は「ふわふわ」なのです。
なお,[F9] キーを何度か押すと,「全小文字→全大文字→先頭だけ大文字」を繰り返す。
ただし,英単語や「複数桁の数値」に全角は使わないほうがいい。
多くのアプリでは,全角の英数字はたいてい「日本語の文字」として扱われるため,ブラウザやワープロなどで1行の長さの調整時に日本語と同様に文字単位で改行されることがある。そのため,英単語や複数桁の数値を全角で記述すると,その途中で改行されてしまうことになる。
たとえば前述の「NPO」のような「略語」なら,「えぬぴいおー」と読むため,途中で改行されてもあまり影響はないと思われるが,単語や日付のような数値は,途中で改行されると,読む側は「ひとつの単語や数値」として受け取りづらくなることが考えられる。
そんなわけで,英単語や複数桁の数値に全角は使わないようにすることがお勧め。
なお,日本語入力機能で使えるこの手の便利な変換操作については,以下にまとめてある。