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"BLINSCHETE" is an abbreviation of "Blinking Sign for
Caution Helping or Toys Entertaining". It's a well-known
electronics circuit called a "non-stable multi-vibrator".
I'm now suggesting the "PASOHaDA" design for it.
It stands for "Parts Assignment and Soldering Only
Handmade Design Assistance". Usually, assembling
an electronics circuit requires wiring on the back
of a universal PCB (printed circuit board).
But the "PASOHaDA" design doesn't need this.
Because the PCB it uses is already partially wired.
The design uses the wiring well and you can assemble
the devices without any wiring on back face.
Some applications of it are standing out blinking
light for caution sign of floor gap, wheel chair,
obstacles or road closed.
But I'm wondering if people in other parts of
Japan can purchase a similar PCB. In this article,
I use the 秋月 [Akizuki] 108242 PCB. People living
in Japan can purchase it via e-commerce from the
Akizuki website. However, I don't know about people
living in other countries. Of cause, usual PCB needs
wiring on the back face, and cannot be assembled
without it. I hope the people wanting to assemble
this device can purchase a similar PCB from some
website in their country.
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- LED が交互に点滅します。それだけです。
- 「ぱそはだ」対応。部品は9個(電源除く),¥200 前後。
- 応用: 注意喚起。(電動)車椅子,(子供用)自転車や見えづらい障害物に設置して周囲に注意を促す,音のアラームでは聞こえにくい場所での通知,子供の気を引くためにおもちゃなどに組み込む(模型の電車の踏切など),マグネットを貼り付けて目立たせる貼り紙ピンなど。
この装置は必ず2灯光らせる仕様。なお,1灯だけチカチカすればいいような時に最適な装置は,次に公開予定の「チカ / CHICA」です。
● 概要 / Synopsis
▼ 回路図![]() |
仕組みとしては,知る人ぞ知る「マルチバイブレータ」というヤツ。知らない方のために簡単に解説すると,2つのトランジスタをスイッチとして使う回路で,互いに,どちらかが機能していない時はもう片方が機能するようにしたもの。当然「どちらか片方だけ動作する」ようになる。で,コンデンサという部品は決められた値だけ電気が溜まるとそれ以上電流が流れなくなるので,その性質を利用してトランジスタに一定時間だけ電流が流れたら止まるようにすると,直後からもう片方が機能し始めるようになる。この仕組みを両方のトランジスタに使えば,どちらも一定時間ずつ機能した後にもう片方に機能が移るようになる。機能しているトランジスタで LED を点灯させれば,交互に点灯を繰り返すようになるというわけ。これは「非安定マルチバイブレータ」と呼ばれています。
ちなみに,片方のトランジスタにだけコンデンサを使ったものは「単安定マルチバイブレータ」と呼ばれ,一定時間機能した後に自動停止する「タイマー」のような働きになる。
ちなみ2,どちらのトランジスタにもコンデンサを「使わない」ものは「双安定マルチバイブレータ」と呼ばれ,押しボタンなどのスイッチ操作によって切り替わった状態を(押しボタンから手を離した後でも)維持するようになる。これは「フリップフロップ」とも呼ばれていて,最後に行なった動作を記憶する機能などに使われたりする。
◆ 「シンプルタイプ」と「電流制御タイプ」
じつは,LED はけっこう「ヤワ」で,規定より高い電圧がかかると,ワリと壊れ易い。そのため,電源電圧が LED の規定電圧とほぼ同じか少し高い程度,あるいは,電流を制限する部品が初めから内蔵されているタイプの LED なら直結で使っても問題ないが,もし電源電圧が LED
の規定電圧よりもある程度高い場合は,直結を避け電流制限用の部品を追加する必要が出てくる。
この記事の「ぱそはだ設計」もその2タイプあり,電流制限用の部品が不要なものを「シンプルタイプ」,必要なものを「電流制限タイプ」として紹介する。
● 部品 / Parts
ここでは「ぱそはだ設計」で使う部品について詳しく説明します。
- 基板……ぱそはだ設計では,秋月電子通商 108242 を使用する。
- トランジスタ……C1815 2個,または A1015 2個。
- 発光ダイオード(LED)……2個。色や大きさはお好みで。
- 抵抗……標準製作では 470KΩ 2本。100K~470KΩ が使用可能。小さい値ほど点滅のテンポが早くなる。なお,LED の規定電圧よりも電源電圧が高い「電流制御タイプ」の場合はそれ用の部品が必要。抵抗を用いる場合はあと2本用意。値は計算で求める。
- 電解コンデンサ……10μF 2個。2.2μ~47μF の範囲で使用可能。小さい値ほど点滅のテンポが早くなる。
なお,各部品の入手方法や取扱い方,ハンダ付けの仕方,組み立て時の留意点などは以下の記事にまとめてあるので,そちらを参照のこと。この器具の各部品の説明にも,各部品ごとのリンクを掲載します。
◆ 基板 / PCB
裏面の配線が要らない「ぱそはだ設計」で使う基板は,秋月電子通商という部品屋さんで販売されている商品番号 108242,矢島製作所製造の AE-DB1。これ以外の一般的な基板は裏面で配線が必要になるので,「ぱそはだ設計」で組み立てたい方は,この基板を使ってください。
該当の基板は長い辺に穴が 17 列並んでいるが,この器具の「シンプルタイプ(LED 規定≒電源電圧)」の組み立てで実際に使う部分はそのうちの5列=3分の1弱なので,基板を3等分すると3つほど作れる。ただし「電流制御タイプ(LED 規定<電源電圧)」では,電流制御用の部品を載せる必要があるぶん6列必要になるため,3等分では少し足りない。その場合も2等分して2つまでは作れる。
以下も参照のこと。
◆ トランジスタ / Transistor
この器具でメインとなる部品。C1815 を2個または A1015 を2個。「1個ずつ」じゃダメで,必ず同じものを2個使う。ぱそはだ設計では
TO-92 パッケージを使用。
以降は主に C1815 を使用した場合の説明。A1015 は C1815 と極性がちょうど反対の性質があるため,A1015 の使用時はトランジスタ以外の極性のある部品の極性を電源を含めて全て逆にする。設置場所は同じ。
入手方法,取扱い方法,設置方法などは,以下を参照のこと。
◆ 発光ダイオード / LED
2個用意。色や大きさはお好みで。
一般的な赤や緑,黄色の LED は 2V ほどの規定電圧が多く,乾電池2個の 3V 程度なら直結で使う「シンプルタイプ」で組み立てられる。青や白の LED は 3.5~3.8V ほど必要なものが多いが,こちらも乾電池3個の 4.5V 程度で使うのなら「シンプルタイプ」で組み立てられる。乾電池で使う場合は適合する電池ボックスも用意する。
LED の規定より高い電源電圧で使う場合は「電流制御タイプ」で組み立てる必要が出てくる。また,LED の規定電圧が片方だけ高い場合も,電源は高いほうに合わせなければならなくなるため,片方だけ電流制御用の部品を使ったり,あるいは電流制御用の部品の値を2つで異なるものにする必要が出てくる。
2個は,同じ色,同じ大きさでなければイケナイというわけではないが,まぁ当然ながら規定電圧は近いものを2つ使ったほうが作り易い。
なお,LED の中には「抵抗」や「定電流ダイオード」などの電流制御用の仕組みが最初から組み込まれているものもあり,そうした LED は使える規定電圧が広いため直結できる電源電圧にもある程度自由度があり,たいていは前述の「シンプルタイプ」で組み立てることができる。
入手方法,取扱い方法,設置方法,電流制御用部品の決め方などは,以下を参照のこと。
◆ 抵抗 / Resistor
「シンプルタイプ」として使った 470KΩ のものは,たまたま自宅に大量にあって,やはり多めにストックのあった 10μF のコンデンサとの組み合わせが,やはりたまたま踏み切りのテンポに近くてちょいと面白かったので使ったってだけで,実際は 100K~470KΩ の範囲でどの値の抵抗も使えると考えていい。値が小さいほど点滅のテンポが早くなる。あまり小さ過ぎると点滅しているのかどうか分からなくなるので注意。
なお,LED の規定電圧より電源電圧が高い「電流制御タイプ」では,追加の抵抗か「定電流ダイオード」などの電流制御用部品が必要。抵抗の値の求め方などの詳細は,前節に挙げた「現場で活きる……発光ダイオード」のリンク先を参照。
抵抗の入手方法,取扱い方法,設置方法などは,以下を参照のこと。
◆ 電解コンデンサ / Capacitor (polarity)
たまたま自宅に多めにストックのあった 10μF のコンデンサを使ったというだけで,実際は 2.2μ~47μF くらいの間でどの値も使えると考えていい。値が小さいほど点滅のテンポが早くなる。ただ,小さ過ぎてもテンポが速過ぎて点滅しているのかどうか分からないので注意。
入手方法,取扱い方法,設置方法などは,以下を参照のこと。
◆ ジャンパ / Jumper
これはわざわざ購入するものではなく,抵抗やコンデンサなどリード線のある部品を設置した後に切り取った余分なリード線の切れ端が流用できる。ぱそはだ設計では中央付近に6箇所ほど設置するが,微妙にシンメトリー(対称)ではなく長かったり短かったりがあり,また「電流制御タイプ」では3箇所ほど設置の位置が異なるので注意。
ハンダ付けの仕方などは,以下を参照のこと。
◆ 電源,電池ボックス / Power, Battery
これは「どういった使い方をするか」でかなり違ってくるが,比較的入手し易い赤か緑,黄色の LED は規定電圧が 2V ほどなので,乾電池2個(3V)を直結で使う「シンプルタイプ」で組み立てるのが最も簡単と思われる。その場合は乾電池2個用の電池ボックスを用意。もちろん電圧が同じだから 3V のボタン電池などでも動作するが,LED がワリと電力を食うので,小さな乾電池だと点灯させる時間が長い用途は頻繁に電池交換が必要になり,少々使い勝手が悪くなる。その場合,「たまに点ける」程度で小さいほどベストな用途なら使えるかもしれない。
一方,白や青などの LED では規定電圧が 3.5~3.8V と高めのため,「シンプルタイプ」で組み立てるなら乾電池3個(4.5V)の電池ボックスで使ったほうがいい場合が多い。これは部品屋で電池ボックスを買うより,百円均一店にある乾電池を3個使う LED ライトなどを改造したほうが簡単。LED とスイッチも内臓されているし。
それ以外,たとえば電動車椅子の電源と連動させて,運転時に周囲に注意喚起をするために使うなら,その電動車椅子の電源を併用できるように作れば,電池交換が不要になり「電池ボックス」などの部品も要らない。その場合,LED の規定電圧より車椅子の電源電圧のほうが高いことが多いので,「電流制御タイプ」での組み立てが必要になるだろう。
電源の決め方などは,以下を参照のこと。
● 製作 / Assembly
ここでは主に「ぱそはだ設計」で製作にチャレンジする方むけに説明したい。というのは,この器具で利用した「マルチバイブレータ」という仕組みはけっこうよく知られていて,ザッと検索すれば同じ仕組みを利用した製作例がいろいろ出てくるから,回路図を見て基板パターンを考えられる人や今までも自作をしてきた方にはそんなに詳しく説明する必要性もないでしょうし。というわけで,電子工作の初心者をはじめ,今まで「マルチバイブレータ」という仕組みは知っていたものの,基板裏面での配線が苦手で作りたくてもなかなか手を着けられなかった方など,ぜひこの説明を参考にしてバシバシ製作にチャレンジしてほしい。
◆ 組み立て時の工夫
この記事では「組み立て易さ」を優先したため,説明は主に電源以外の部品を全て基板上に設置するだけの最も単純な加工についてのものになっている。たとえば LED は,この記事の図にある通り基板にぴったりくっ着けて設置すると間隔が 28mm に決まってしまうため,そのままおもちゃに組み込むとすると,ぴったり 28mm の間隔で光らせたいものにしか使えない。「応用」の章で述べるような鉄道模型の「踏み切り」の警告灯で利用したいと思っても,使えるものはほとんどない。
ただそれは,あくまでも説明にある「組み立て易さ」を優先した加工での話。この装置は特定の目的があるわけではないので,使いたい目的に合わせて,組み立て方もある程度変えられる。特に LED は,必ずしも基板上に設置しないといけないわけではない。LED を設置する穴からケーブルを引き出して,その先に LED を設置すれば,光らせたい2つの LED の位置が 28mm より狭かろうと広かろうと関係なくなり自由度が上がる。たとえば 30cm くらいのケーブルをつなげば,この器具本体から 30cm ほど離れた位置で LED を光らせることができる。鉄道模型の「踏み切り」に使うにはもってこいだろう。その他も含めておもちゃなどへの組み込みを考えている方は,組み立て時に LED を差す位置にケーブルをつないで引き出しておくなどで対応してほしい。その場合,LED は極性を間違うと点灯しないうえ,ケーブルをつなぐと極性が分かりにくくなるので,LED の設置をいちばん最後にして,2つの LED のリード線にケーブルの導線部分を巻きつけた仮固定状態でハンダ付け前に動作確認し,点かない時は LED を逆につないで点灯を確認してからのハンダ付けがオススメ。
そうした「ケーブルの引き出し」のような手間をかけたくない時に,簡単に応用可能にする例としては,LED を基板にぴったりくっ着けずに設置する方法も考えられる。リード線で浮かせて設置すれば,そのリード線を曲げることで光の出る方向や位置がある程度変えられる。これについては後述「応用」の章に加工例を挙げるので,とにかく応用し易く作りたい方は,先にそちらに目を通しておくといいと思う。
◆ シンプルタイプ
LED というのは規定電圧より高い電圧で壊れ易いため,規定より高い電源電圧で使う時は電流を制限する必要が出てくる。逆に言えば,電源電圧が規定電圧より少し高い程度までなら,電流制御の仕組みの要らない「シンプルタイプ」で組み立てられる。赤,緑,黄色の LED に多い規定電圧 2V くらいなら乾電池2個の 3V 程度,白や青などに多い規定電圧 3.5~3.8V くらいなら乾電池3個の 4.5V 程度の電源電圧で作る場合や,あるいは電流制御用部品が最初から組み込んであるような LED を使用する場合もこの「シンプルタイプ」で組み立てが可能。
部品の配置は以下のとおり。
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これで終わり……と言ってもいいくらい。この図の通りに部品を配置して,裏面ではハンダ付けさえすれば完成ですよ。配線は要りません。
なお,たまたま基板の端を使っただけで,「必ずネジ穴をまたがないとダメ」というワケではないです。基板を縦にして横5列ぶん使えば,どこでも OK です。たとえば,3等分すれば真ん中の5列も使えます。ただし,ネジ穴を下にするとコンデンサが設置できないので注意。
とりあえず簡単に部品の位置と設置方向などを説明しておきますね。「=長」とか「=短」というのは,リード線の長さです。
- LED……左右の端から2番めの穴の上端に A(アノード=長),その下の穴に K(カソード=短)を差します。ただし,A1015 を使った時は極性を逆に差します。基板に設置せずに,ケーブルを引き出して離れた位置で光らせることも可能です。
- トランジスタ……2つの LED のすぐ下の穴から,下に向かってE(エミッタ),C(コレクタ),B(ベース)の順に差します。ラベル面が左を向きます。A1015 を使う場合も同様に設置。
- 抵抗……左右の端から4番めの上端とその4つ下の穴の間に差します。極性はないので A1015 を使った時も同じです。
- 電解コンデンサ……上端(LED の A)から5段下,中央2つが A(アノード=長),その両横が K(カソード=短)になるように差します。A1015 を使った時は逆にします。平たく仕上げたい時は寝かせて設置するといいでしょう。その際は先にジャンパ線を設置します。
- 電源……上端(LED の A の隣)がプラス,その2つ下(3番め=トランジスタの E の隣)にマイナスを接続します。A1015 を使った時は逆にします。端の穴なら左右どちら側も同じです。
- ジャンパ線……中央付近に6箇所ほど設置。微妙に対称ではなく長かったり短かったりがあるので注意。
で,実際に設置したものがこちら。
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本当に裏面で配線する必要がないのか……と,疑い深い方のために,裏面も載せておきますね。ご覧の通りハンダ付けしかしていません。
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なお,必要最小限部分だけ切り離したものがこちら。かなり小さい。
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◆ 電流制御タイプ
LED を規定よりも高い電源電圧で使う場合は電流を制限する必要がある。それには多く「抵抗」が使われる。適切な値は LED の規定電圧と電源の関係で違ってくる。計算方法などは,以下を参照のこと。
以下は「ぱそはだ設計」での電流制御タイプの部品配置。
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R で示した部品がその電流制御用に追加した抵抗。両端から3つめ,LED の K の1つ内側の穴から4つ下の穴との間に差す。
必ずしも抵抗ではなく「定電流ダイオード」などでもいい。その場合
LED から下向きに定電流となる方向に差す。
なお,抵抗や定電流ダイオードといった電流制御用部品が LED 内に組み込まれた部品もあり,それを使う場合は電流制御用部品を付け足す必要は無いので,前節のシンプルタイプで組み立てる。
R 以外の部品のシンプルタイプとの違いは,中央のジャンパの位置が3箇所ほど異なる点に注意。あとは電源も含め設置位置と方向は同じ。トランジスタに A1015 使用時は電源含め極性のある部品を全て逆向きにする点も同様。「定電流ダイオード」使用時はその極性も逆にする。
電流制御タイプはシンプルタイプよりも使う穴が1列多く,使用する基板の3分の1より少し大きくなってしまうため,3等分して3つ作るわけにはいかないが,1枚の基板を2等分して2つくらいは作れる。
たとえば,規定の電圧が 2V,電流 10mA の LED を,電源電圧 6V で使う場合は,400Ω ほどの電流制御抵抗を使うことになる。それに近い 330Ω(カラーコード: 橙橙茶)の抵抗を使った例がこちら。
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● 応用 / Applications
単に LED が交互に点滅するだけの装置ですが,注意喚起のためには様々な応用ができるでしょう。
簡単に応用が利くようにする工夫としては,LED を基板にぴったりとくっ着けて設置せずに,リード線を使って浮かせて設置しておくという手が考えられる。以下は,LED のリード線で最大限浮かせた例。
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この両方の LED のリード線を外向きに 90° 曲げると,左右に交互に光を出す点滅灯になる。設置の仕方によっては前後に向けて光らせるなど,つまり 180° 異なる方向に注意喚起したい時などに使える。
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さらに先端の光る部分だけ前向きに曲げると,2つの LED の位置は基板にぴったりとくっ着けて設置した場合の 28mm よりも離れた位置で点滅するものとなって,遠くからも目立ち易くなることが期待できる。以下はその加工をしたものを食品ケースに収納した例。
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裏面に磁石を貼り付ければ,このまま注意事項を目立たせるマグネットピンとして使えそうですよね。
◆ 車椅子
電動を含む車椅子は動いていないと人が乗っているかどうか分かりくいことがあり,「乗っている」と気付かずに近付いた時に急に動かれて危険を感じた方もいるでしょう。そこで,たとえば車椅子の周囲に取り付けて,人が乗っていると点滅するような使い方が考えられます。この装置がピコピコしている時は「人が乗っている!」と分かれば,近付く方も意識できるでしょうから,安全性の向上が期待できます。
車椅子に乗っている時,うまい具合に自動的にスイッチが入るような仕組みが作れれば,人が乗り降りする度にいちいちスイッチを操作せずに済んでラクができますね。電動車椅子の場合,うまく電源スイッチと連動できれば,その実現は比較的簡単かもしれません。その場合,電源もうまく共通化できれば電池交換も不要になりメンテもラクでしょう。ただ,電動車椅子の電源電圧は LED の規定電圧よりかなり高いので,電流制御タイプで製作する必要が出てくるでしょう。その点については以下を参照してください。
◆ 障害物表示
よく道路の分岐点や急カーブに設置されている交互に点滅するライト(「障害物表示灯」とか「ブリンキングライト」などと呼ぶらしい)のミニ版のような使い方もできそうですよね。要するに目立たせるためのサイン。いろいろな方がよくぶつかるようなもの……視界に入りづらい障害物や,あるいは今までそこになかった場所に新たに設置した設備など,その手前の告知などに取り付けて「ここに『モノ』があります!」的に周囲に注意を促すには持って来いでしょう。
別に障害物ではなくても,たとえば床が少し凹んでいるとか,タイルが少しめくれているとか,天井から水が垂れる箇所など,コーンのようなものを置くだけでは低過ぎて視界に入りにくい時に,この器具を貼り付けておけば目立たせることができるでしょう。実際,工事現場にあるコーンにはよくチカチカ点滅する器具が付いていますが,あれみたいな感じ。おそらくあれより安いでしょう。
筆者がよく行く介護施設は,ある病室が浴室と廊下をはさんでいるため部屋の入所者の入浴時間には廊下が通行禁止になる。その時間,廊下の先にある病室に行きたい時は上の階を迂回しないといけなかったりするのだが,その「迂回してください」の表示が貼り付けてあるコーンが通行禁止区間のすぐ手前にさりげなく置いてあるだけで,遠くから分かりにくいうえに近くまで行かないと読めない。そーゆーものはこの器具みたいなものを取り付けて目立たせたりとかして,迂回ルートに当たる手前の階段かエレベーター辺りに置いとけよと思う。そもそも介護施設にそんな建物の設計をするなよという気がしなくもないが。
マグネットを貼り付けて,掲示板の貼り紙用「マグネットピン」などとして使えば,特に注意喚起したい掲示に役立ちそうですよね。
◆ おもちゃ
子供の気を引くためおもちゃなどに組み込んでもいいでしょうね。特に,鉄道模型の「踏み切り」の点滅にはもってこいでしょう。ネットを検索すると,模型の踏み切りに組み込んだ例がいくつか出てきて,たいていはこの「非安定マルチバイブレータ」を使っています。
「ぱそはだ設計」で2つの LED を基板に直接設置して組み立てると間隔は 28mm に決まってしまいますが,ケーブルを引き出してその先に設置すれば,自由にどこにでも設置できるようになります。詳しくは,前述した「製作」の章の「組み立て時の工夫」の節を参照のこと。
● おわりに
「ぱそはだ」一発目はどうでしたでしょうか?
いやぁ~,当初,一発目の記事はもう少し高度な機能の器具のご紹介を考えていたんですけど,前回の記事「現場で活きる……」にも書いた通り,複雑な器具を最初に紹介したところで,それを実際に作って現場で活用できる人がどれほどいるやら……と思い,まずは簡単なものからご紹介していこうと考え,今回の「ぶりん助っ人」にしたというわけ。
この記事の公開直前に秋葉原の部品屋さん「秋月電子通商」で今後のために部品をいくつか補充したところ,ここで使った C1815 というトランジスタは 20 個入りで ¥100 でした。記事では,部品代は全部で¥200 前後と紹介していますが,じつはその価格はそうしたまとめ買いを想定したものではなく,バラで買った時の予想価格を元にしていて,たとえばトランジスタは1個 ¥30 と,約6倍の単価の想定。他の部品も同様なので,記事の見積りはかなり高め。逆に言えば,今後も「ぱそはだ設計」の器具が必要になる度に作っていく前提で部品をまとめ買いしておけば,もっと安く作れるでしょう。
一方,こうした器具を市販品で買い求めるといくら程度かというと,用途によって違うものの,「目立たせる」目的で販売されているものとして,たとえば工事現場でカラーコーンの上に付いている点滅灯などはザッと調べた限り千円以上。しかも,もちろんコーンの上への取り付け専用で,ここで紹介したような「車椅子に乗ると光る」とか「おもちゃに組み込む」といった使い方ができるかどうかは別の問題。記事にあるような「ケーブルを引き出してその先で LED を光らせる」なんて加工ができるかといえば,簡単にはいかない可能性のほうが高いでしょう。
ましてや,もし同様なものが介護現場で使うための「福祉機器」として売られていたとしたら,いくらくらいになるか想像つきますぅ? ただ単にランプがチカチカするだけのものが……何千? 何万? まぁ,およそ「数百円」なんてワケにはいかないことは確かですし,しかも,手に入れたところで,希望通りの使い方ができるかどうかも未知数。現場で役立たせたいと思って加工した途端に「はいっ! もう返品も保証もできません!」なんて扱いになるのは必至。
一方で,介護現場の事情は様々。多少なりとも現場に合わせて調整して使えなければ,「何を手に入れても使えないものばかり」なんて事態になりかねません……というか,そうなっちゃっているから,介護現場に人手も時間も不足しているのではないかって気もします。本来「福祉機器」は,介護の現場の効率化や利便性の向上が目的なのに,手に入れたところで,その器具を扱うための「担当者」が必要になれば,そこに人員が割かれることになりますし,「手に入れたけど使えない」なんてことを繰り返せば,経費をかけただけ資金が減り,そのぶん「手を回せないこと」が増えるだけなわけですよ。
◆ アフター「ぱそはだ」
では,もし「自分で作れる,加工できる」手段があったら,どう変わるでしょうか。
まず「何に使うのか」によって部品を選ぶことができます。今回も,LED の色や大きさなどは「お好み」ですし,電源も特に限定していませんから,乾電池はもちろん,電動車椅子など他の電源と連動して点滅する加工ができれば,「点滅灯の電源を入れる」という担当者を置かずに安全対策できます。点滅のテンポも決めているわけではないですから,「使う目的」に合わせて作れますし,しかも作った後も「色が気に入らない」とか「テンポを早くしたい」など,好みや使い方が変わっても,ある程度部品を変更して使い続けることができます。
しかも製作費用は数百円,部品の変更は数十円くらいから。
これは,現場で「自分で作れる,加工できる」手段があることが,いかに利便性や自由度が高く,コストダウンになるのかを意味します。
とはいえ,これまで介護の現場はその「自分で作れる,加工できる」手段がありませんでした。そこを解消しようというのが「ぱそはだ」というわけです。
今後も「ぱそはだ」を元に,介護の現場を確実に改善へと導きたいと考えております。あとは,現場の皆さんが「やるかやらないか」です。
あ,よかったらこの「ぱそはだ」シリーズにご支援ください。


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