http://treeware.jp-help.net/tw01/ENABLEX3.HTM Ver. 1.0, 2002-10-08.

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TREE-WARE TECHNICAL REPORT, by M.Ishikawa.
extra 3

未具体化スイッチ装置案


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「▼ もくじ」

● はじめに

「絵本を1ページずつ読んでくれる機械ってないですか?」

……障害児の療育指導をしている,ある先生から,そんなご相談を受けたことがありました。「順番は同じでもいいから,たとえば,ボタンを押すたび『カルタ』を1枚ずつ読んでくれたりする」装置が欲しいという話でした。「次の段階(絵本のページやカルタ札)」に進むために,「ボタンを押す」という動作を習得させたいというのです。
 ところが,市販されている「ボイスメモ」的な製品は,せいぜい1つか2つの内容しか喋ってくれない。しかも,ページ数だけ数をそろえると,それだけの数のスイッチを「順番に押す」必要があるし,費用もタイヘン……であることは,容易にご想像いただけると思います。
 そのご相談を受けて製作したのが,「おはなしポン!」という装置です。これは一種の「音声スイッチ」なのですが,「音を検知したときにオンになる」のではなく,「無音を検知したときにオフになる」ものです。どっちも結果は同じような感じがしますが,それを「カセットテープのプレーヤ」に接続して使うと,ちょっと違ってきます。それでどうして「絵本を1ページずつ読んでくれる」のかといいますと……。
 絵本の朗読や,カルタ札を読んだテープを,その境で数秒の無音状態ができるようにして作ります。そのテープを,「おはなしポン!」を取り付けたラジカセで再生すると,音がしている間は「オン」のままですが,その無音部分でテープが停止します。「テープが停止する」ということは音も出なくなりますから,ずっと止まったままになります。そこでスイッチを押すと,「次に無音を感知するまで再生する」というわけです。結果として,1回スイッチを押すごとに,1ページずつ読んでくれる装置になるのです。
 この装置,ちょっと人気が出まして,最初にご相談いただいた先生のお知り合いなどを中心に,全部で5台ほど製作しています。他に似たようなものを製作しているメーカーがないとすれば,私一人で「シェア 100%!」などと,意気込んでいます。
 でも,この装置を作ったことは,自分にはある程度「漠然とした内容を具体的な装置の設計につなげる能力がある」ということに気づかされた機会ともなりました。

 たしかに,その他にも,いろいろな症状の方とお会いするにあたり,「ひょっとすると,こういった装置があるといいかも知れない」といった想いが浮かんできていました。実際にそれを試してみたりすることもありますが,費用面や,現在自分にある開発環境などから考えると,簡単には具体化できそうにないものもあります。
 一方で,なんとか具体化できそうであっても,受けたご相談の内容とズレがあるような気がして,言い出すまでに至らないケースも多くあります。これまで,そういったアイデアについては,もう少し内容的に「近い」ご相談があるまで,「自分の中で暖めていよう」と決め込んでいました。しかし,「他にあまり類のない仕事」であるためか,ご相談件数もさほど多くありません。このままでは,そういったアイデアを活かせるような場には,とうとう当たらないかもしれない……なんて気もしてきたのです。

 そこで,相談を「待っている」のではなく,その「アイデア」を先に公開して,ご意見を賜ろうと考えました。「そういったアイデアがある」ということを知ってもらうだけでも,意味があるように思ったのです。
 「もうとっくに実現しているよ!」といった情報でも構いません。更なる改良の余地があるかもしれませんので,ご意見などをお聞かせいただきたいと思います。

 もちろん,ここでご紹介したものの「製作のご依頼」も,喜んでお受けします。ただ,なにぶん「個人で」行っている活動ですので,いろいろと制限があります。製作ご希望の方は,こちら→《ご依頼時の注意》について,予めご理解いただきますよう,お願い申し上げます。
 また,「企業秘密」のようなものはありませんので,「製作のご依頼」に限らず,たとえば,「作り方の詳細を教えて欲しい」とか,「キットにして欲しい」などといったご要望がありましたら,ぜひご連絡いただきたいと思います。


 

● もくじ

◆ 「ばいみんぐ・スイッチ」……………… 「押した時」と「放した時」の2度「オン」になるスイッチ装置。
◆ 「だるまさんがころんだ」スイッチ…… 10 回,あるいは指定回数押した時に「オン」になるスイッチ装置。
◆ 「かわりばッチ」………………………… 1つのスイッチで,複数の装置を交代で「オン」にするスイッチ装置。
◆ 「よくばりスイッチ」…………………… 1つのスイッチで,複数の装置を同時に「オン」にするスイッチ装置。
◆ 音/光のフィードバック専用装置……… 接続したスイッチがオンの間,音,あるいは光が出る装置。同時に,別の装置もオンにする。
◆ 「ぶるっち」……………………………… 接続したスイッチがオンの間,振動する装置。同時に,別の装置もオンにする。
◆ 写真スイッチ……………………………… 写真を差し込めるカードケースのようなスイッチ。
◆ (オマケ)ベッドでパソコン…………… 「上体を起こせない人」がパソコンするには。
◆ 「製作」をご希望の方へ
◆ 「詳細」をご希望の方へ
◆ 「キット化」をご希望の方へ
◆ 「ご要望受付フォーム」
 
   ●

「ばいみんぐ・スイッチ」

「押した時」と「放した時」の2度「オン」!  

  • 入れたチカラを「抜く」練習に
  • 動きの少ない人に,より多くのアクションを与えるために
  • 1ボタンによる「サーチ再生(早戻し/早送り)」から「通常再生」への移行に

  •  現場で働いている方から,「押しボタンスイッチを押すと『押しっぱなし』になってしまう人がいる」というお話をよく聞きます。
     細かい症状までは私の把握するところではないですが,「押しボタン」といえば,「押す=力を入れる」ことで,たとえば「おもちゃ」などを作動させるワケです。でも,「スイッチ」という「概念」のようなものを理解していないと,たとえば直感的に「もっと力を入れればもっと動く」といった考えが起きて,入れた力を「抜けない」という状態に陥ってしまうこともあるかもしれません。
     そこで,「放した=チカラを抜いた」時にも何らかのアクションが起これば,「力を抜く」という動作を覚えることができるのではないかと考えたのです。
     そのことで「押しボタンスイッチ」という「概念」を理解できるかどうかは別として,何らかのきっかけで「チカラを抜いた」時に,接続したおもちゃなどが動けば,「『チカラを抜く』という動作にも意味がある」ということを見出すことができるのではなかと思うのです。「チカラを抜けば,何かが動く」ということが一般的に起こるようであれば,誰かが近くについていて「ほら,チカラを抜かなきゃダメじゃない!」といちいち口で言ってやらせるよりも,ずっと効果があるような気がするのです。

     通常のスイッチが「押した時」だけオンになるのと比べて,「押した時」と「放した時」という,「2のタイミング」でオンになる……ということで「ばいみんぐ・スイッチ」という名前をつけてみました。

     スイッチを「押した時」と「放した時」に,同じ装置が動作するように製作してもいいですが,この2つの動作は別の接続にしたほうが,作りやすく,また用途が広がると思います。「別にする」ことで,「放す時だけ反応する」スイッチとしても使えますし,以下に述べる「ビデオ」のような操作にも使えます。「押した時」と「放した時」で同じ装置を動作させたい場合は,その2つの接続を並列にすれば対応できます。
     

    ◆ 製作規模

     \30〜\50 くらいの「デジタル IC」1個と,あとはトランジスタやリレーなど,数個の部品だけでできると思います。それくらいの規模でしたら,9V の乾電池を使って,60×60×35mm の「食品ケース」に収めるのが,私の「常套手法」です。
     もちろん,「部品」の事情の分からない方,お近くで部品の入手しづらい方には,こちらで製作やキット販売なども考えますので,お知らせください。
    ご要望は?
    このページ下部の解説を表示し,そこから「ご要望受付フォーム」

    原理図
    分かる人だけご覧ください。なお,解説図ですので,製作はこの通りとは限りません。

     

    ◆ ビデオへの応用

     最近のビデオデッキの「サーチ(画像を表示したまま早送り/巻戻しをする)機能」は,「早送り/巻戻し」ボタンを「押しっぱなし」にしなくても,早回しを続けますよね。見たい場面を探すときは,「ずっとリモコンを持っていなくていい」といった点で,たしかに便利そうです。
     ところが,ある障害児の親御さんから,子供に操作させる時は「それが困る!」という話を聞きました。「押している間サーチ」というビデオを使っていたため,「通常の再生に戻す時に『再生ボタンを押す』ことができない」らしいのです。過去,ビデオを買い換えたらそのような状態になり困った……とのことでした。買い換える前のメーカーが SONY だったため,SONY を買い直したら元の操作性に戻ったそうです。それ以来そのお宅は,ビデオの購入をするときは「SONY!」と決めているとか*注
     「そーいう操作になっているんだ!」と割り切れる人ならいいのですが,たしかに「早回し」とはいえ画像は映っていますから,そこにさらに「再生ボタンを押す」というのは,子供にとっては,違和感があるかもしれません。
     そこで,この装置の「押してオン」の側を,リモコンの「早送り」または「巻戻し」のボタンに接続し,また「放してオン」の側を「再生」ボタンに接続すれば,「押してサーチ,放して通常再生」という動作になります。結果として「押している間サーチ」を実現できます。
    *注
     なお,他の「全ての」メーカーのビデオがそうなっているかどうかは把握しておりませんので,ご注意ください。「『押しっぱなしサーチ』は煩わしいから避けたい」という方もいるでしょうから,本来,そういった細かい操作性の仕様なども,カタログのどこかで分かるようにしておくか,両方に対応させるのが,「ユニバーサル・デザイン」ではないかと思います。

    ◆ 全方向微動スイッチ

     まだ漠然としたアイデアなのですが,「全方向微動スイッチ」というものができないかと考えています。そのスイッチと,この「バイミング・スイッチ」を組み合わせれば,わずかな動きでも「オン」になる機会が増えますから,「体のある部分を動かす→おもちゃなどが動く」などといった因果関係を理解させやすいのではないかと思うのです。
     「微動」で動作するのであれば,「ばいみんぐ……」などを使わなくてもよさそうですが,元々動きが少ない方の場合は,チカラを「入れる→抜く」といった変化も少ないでしょうから,少しでも多く反応するものでフィードバックをすることで,その「変化」を習得させる意味があるのではないかと考えています。
     なおこの「全方向微動スイッチ」は,体のどの部分に使うかに形状を合わせて設計する必要があるため,実現のためには,具体的な「ご相談待ち」といった状況です。
    ご要望は? (個別製作のみ)
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       ●

    「だるまさんがころんだ」スイッチ

    10 回,あるいは指定回数押した時に「オン」!  

  • 叩き過ぎてしまう人の「間引き」のために
  • 「回数」的なタイミングを習得させるために
  • 1ボタンによる「複数装置」の制御に

  •  これもよく聞くお話で,興奮したときなどに,「(スイッチを)バシバシ叩いてしまう」というもの。たとえば,テレビのチャンネルに接続したスイッチを押して,見たい番組を探す時など,ゆっくり押していればうまくいくのに,バシバシ叩いているために,見たい番組が映った時に手を止めることができない……というような話。
     理由として考えられるのは,たとえば「テレビのチャンネル」など,見たい番組が出てくるまで「押し続ける」または「何度も押す」必要がある時など,希望のチャンネルが遠かったり,あるいはうまく希望のチャンネルで止められないことが何度か続くと,イラついて,そういった行動に出てしまったりするのではないかと思うのです。
    (四コマ漫画の1コマ目)
    コラ! ヤメナサイ!
    子供が床に置かれたスイッチをバシバシ叩く図
    (2コマ目)
    またやってる!
    母親に制止されても叩き続ける図
    (3コマ目)
    それを見ていて何かヒラめいた腰痛持ちの父の図
    (4コマ目)
    あなた!
    うつぶせに寝て腰にスイッチを乗せ子供に叩かせる父の図

     昔の「手回し式」チャンネルのテレビだったら,チャンネルの文字盤が常に見えましたから,「目的のチャンネルに合わせる」ということを「タイヘン」と思うことはなかったような気がします。極端な話,たとえば「NHK 総合なら真上より少し右」とか,「教育テレビは右 90°」とか,チャンネルを合わせるのに,特に文字盤を意識して見ていなかった感さえあります。もちろん,普通に「手で回すことができる人なら」の話ですが。
     今ですと,「ダイレクト選局」のリモコンなら1回押せば済みますが,上下ボタンで選局する際でも,通常はイラついてしまうほどわずらわしさを感じません。これは,いま映っている局から見たい局に移動するのに,上,または下のチャンネルボタンを「何回押せばいいか」という「見通し」をたてて操作しているからでしょう。昔の「手回しチャンネル式」のテレビも,その「ツマミの位置」によって見通しがつけ易かったワケですよね。

     逆に言えば,その「見通しをたてにくい」ような操作で,イラ立ちが起こるのではないかと思います。最近のテレビは,今どこのチャンネルが映っているかを「画面に映し出す」方式が主流で,本体にチャンネル表示をするところがありません。場合によっては,画面に表示される文字が小さかったり,あるいは,映像の関係で見にくかったりすることがあります。たとえば,チャネンル表示文字が緑で,バックに映っているのが「新緑の風景」だったりすると,「保護色」のような関係になって,見にくくなります。
     たとえチャンネルの数字が見えたとしても,その「順序」関係を理解していなかったり,「見たい番組→テレビ局→チャンネル番号」といった結びつきがまだないような子供だと,「とにかく見たい映像が映るまで押す」といった行動に出ます。すると「押す」動作が止めにくくなり,せっかく映った「見たかった番組」でもボタンを押してしまい,飛ばしてしまうことも多くなると思われます。結果として「イラ立ち」が起こる……のではないかと想像しています。

     だったら「見通しを立て易いスイッチ装置」を作ってやればいいわけです。たとえば,ランプを 10 個,一列に並べて,ボタンを押すたびに1つずつ隣のランプが点灯するようにします。そして「10 個目のランプが点灯したときにスイッチが入る」ような装置を作ってはどうかと考えました。それで,見通しを立てて操作をする「練習」ができないかと思ったワケです。

     「スキャン式」の意思伝達装置を使おうとする時の「事前練習」などに使えそうな気がしているのですが,どうでしょうね。後述の「ルーレット・スイッチ」のところで,もう少し詳しく説明します。

     いずれにしろ,こういった「タイミング」が必要なことを習得させるには,そばに人がついていて「ホラ,ここで押してごらん」なんてことを言うより,目的を達した時に,おもちゃなど,その人の好きなアクションがある状況を与えておいたほうが,より習得し易いであろうことは,容易にご想像いただけると思います。
     

    ◆ 製作規模

     これも,単純に1つの装置を接続するだけでしたら,「デジタル IC」1個とトランジスタやリレーなど,数個の部品だけでできると思います。「押す回数は 10 回も要らない,5 回くらいでいい」なんて場合は,さらにコンパクトに作れるでしょう。でも,後述の「一発選局」などですと,もうちょっと凝らないとダメだと思います。
     もちろん,「部品」の事情の分からない方,お近くで部品の入手しづらい方には,こちらで製作やキット販売なども考えますので,お知らせください。
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    原理図
    分かる人だけご覧ください。任意の番号出力を RST 端子と接続することによって,10 回以外にも対応します。なお,解説図ですので,製作はこの通りと は限りません。

    ◆ 一発選局への応用

     たとえば,テレビのリモコンなどで,10 個のランプそれぞれに別のチャンネルを割り当てれば,ボタンを押してランプを進め,特定のランプに止めたところで,そのチャンネルが映るようにすることもできると思います。事実上,「一発選局」を1ボタンで実現できることになりますね。
     

    ◆ ルーレット・スイッチ

     特定のランプが点くと同時にボタンを押した時だけオンになる……というスイッチも考えてみました。動きも用途も「だるまさん……」とはずいぶん違いますが,似たような構成でできそうなので,ここでご紹介しておこうと思います。具体的には,前項まではスイッチを1押しするごとにランプが順次点灯していくものでしたが,「発振器」を組み込み,内部で自動的に順次点灯させることで実現できます。
     普通の人にとってはあまり意味のないスイッチですが,O.T など,療育指導の分野では……さて,どーでしょうか?
     たとえば,「スキャン式」の意思伝達装置を使おうとする時の「事前練習」などに使えそうな気がしています。そういった装置の「操作の練習」というものを想像すると,療育指導の先生などが,その人の意思を確認しながら「それじゃ,ここでスイッチを押して!」とか,「ちょっと早かったから,もう少しゆっくり押そうね」などといったやりとりをしている情景を想い浮かべます。
     そういったことをするかわりに,たとえばこのスイッチに,その人の好きな「おもちゃ」や「ゲーム」のスイッチを連動させておくと,タイミングよくスイッチを入れられれば,その人の興味のあるアクションが起こるわけですから,「ランプの状況を見ながらスイッチを押す」ということを,より習得しやすくなるのではないかと考えたわけです。
     「スキャン式意思伝達装置」の動きというと,この「ルーレット……」のほうが一般的なものに近そうですが,「1押しごとに順次スキャン」するタイプは「環境制御装置」に多くありそうな気もしますから,どちらの方式もそれなりに意味があるのではないかと思っています。
     実際,この「自動スキャン」方式で,椅子の座位コントローラを1スイッチで操作できるようにする装置を製作したことがあります。

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    原理図  
    分かる人だけご覧ください。この図では,10 個のランプのうちの1つ(“0”)が点灯したときに押されたスイッチだけが有効になります。RST 端子で 10 個以外も可能。なお,解説図ですので,製作はこの通りとは限りません。


     
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    「かわりばッチ」

    1つのスイッチで,複数の装置を交代で「オン」!  

  • 2つの操作や装置(おもちゃなど)を1スイッチで使い分ける
  • テレビのチャンネルやボリュームの上げ下げを1スイッチに
  • 「オン/オフ」の2ボタンの操作を1スイッチで
  • 「Yes/No」など,二者択一を1スイッチで

  •  前項「一発選局」のリモコン操作の,チャンネル数を「2つ」にしたような装置。2つの製品を接続しておき,スイッチを押す度に,操作できるものが交互に切り替わるものです。
     「だったら,『2個』に限らず,もう少し操作できるものがあったほうがいい」と思われるかもしれませんが,「二者択一」が必要となる状況は割と多いので,それに対応した装置があってもいいのではないかと考えた次第です。
     たとえば,テレビやラジカセの「音量」。「上げ」たら「下げ」ることが必要となります。チャンネルの選局なども,現在の地上波の 12 チャンネルくらいだったら,「上げる」ボタンだけでも,1秒に1チャンネル変化すれば,12 秒で全チャンネル見て戻ってこれますが,「有線放送」のチューナともなると数十チャンネルあり,今後「デジタル放送」なんてものが普及してチャンネルが増えたりすると,「上げる」操作だけでは,1つ見逃すと戻すのがタイヘンです。「戻せる」ということが,重要になってくると思うのです。
     あるいは,「電灯用のリモコン」など,一部の家電では,「オン」と「オフ」のボタンが分かれているものがあります。そのようなスイッチにも,この装置を使えば,1つのスイッチで「押す度にオン/オフを切り替える」ことができるようになります。
     また,ちょっと回路を工夫して,「チョンと押した程度ではスイッチが反応せず,『切り替わり』だけ起こる」ようにすることで,同じ操作を続けてできるようにすることも可能と思われます。たとえば,「Yes,No」を示す意思表示装置なども,1つのスイッチで使い分けができることになります。
     

    ◆ 製作規模

     これも「デジタル IC」1個とトランジスタやリレーなど,数個の部品だけでできると思います。
     そのような「部品」の事情の分からない方,お近くで部品の入手しづらい方には,こちらで製作やキット販売なども考えますので,お知らせください。
    ご要望は?
    このページ下部の解説を表示し,そこから「ご要望受付フォーム」

    原理図     
    分かる人だけご覧ください。スイッチを押した時,OUT 出力が交互に High レベルになります。スイッチを「押した時」には,FF が変化しないのがミソ。「遅延回路」を入れると,「チョイ押し」で,オン(High)せずに「切り替えだけ」も可能になります。なお,解説図ですので,製作はこの通りとは限りません。


     
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    「よくばりスイッチ」

    1つのスイッチで,複数の装置を同時に「オン」!  

  • 2つの装置を1スイッチで同時に動かす
  • 片方に好きな「おもちゃ」やオルゴールなどを接続してフィードバックに

  •  これはそのまま,後述の「フィードバック装置」の代わりに使えます。たとえば,「動き」のあるおもちゃと一緒に,その人が気に入っている「音」や「光」の出る装置を一緒に接続することで,使う人が受け入れ易いフィードバックの刺激を与えることができる……と考えています。後述のフィードバック装置よりも,汎用的に使えるでしょう。
     家庭用電源なんかでは,最近,複数のコンセントの差込口があって,そこに1つのスイッチがついていて,そのスイッチで,接続された複数の家電製品を一度にオン/オフできるものがあります。そういったものを見ていると,それほど複雑な回路は必要なさそうですが,これはあくまで,すべての電源が「家庭用 100V」と同じ場合。製品それぞれに「乾電池」やら「アダプタ」やらといった別の電源をもつ製品では,単に「1つのスイッチに装置を複数接続すればいい」というものではありません。無理にそのようなことをすると,最悪の場合,機器が破壊されてしまいますので,注意が必要です。
     

    ◆ 製作規模

     とはいえ,早い話が「2回路4接点」のリレーを使えばいいコトなんですけどね。あるいは,「1回路2接点」のリレーを2つ同時に動作するようにしてもいいでしょう。言い換えると,「複数の装置を同時にオンにするために,もう1つ電源が要る」ということです。いずれにしろ「リレー」という部品は割と電気を食いますので,それなりの電源が必要となるでしょうね。SSR なんていいかもしれません……高価ですが。
     ただ,「リレーを2つ同時に……」の方法を使う場合は,使っている電池が弱ってきたときに,「どちらか片方しかオンにならない」という状況が起こり得ますので,注意してください。
     もちろん,そのような「部品」の事情の分からない方,お近くで部品の入手しづらい方には,こちらで製作やキット販売なども考えますので,お知らせください。
    ご要望は?
    このページ下部の解説を表示し,そこから「ご要望受付フォーム」

    原理図  
    分かる人だけご覧ください。スイッチを押した時,2系統の出力が同時に導通します。なお,解説図ですので,製作はこの通りとは限りません。でも,ほぼこの図のまま実用になります。


     
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    音/光のフィードバック専用装置

    接続したスイッチがオンの間,音,あるいは光が出る  

  • 音や光で「スイッチの動作」をフィードバック
  • 音の高さ調節,「連続/断続」や「点滅の有無」の切り替えとその速度調節を可能に
  • 「適切なフィードバック装置」を選ぶ際の評価用に

  •  前項「よくばりスイッチ」があれば,「原理的には」たいていのフィードバックができることになりますが,こういった分野では,「音や光に特化したフィードバック装置」があってもいいような気がして,別項で取り上げてみました。

     じつは,「ヘッドポインタ」という,頭に「カブトムシ」のように棒が突き出したヘッドギアをかぶり,それでパソコンを操作している方に指導していたことがあるのですが,操作の都合上,キーボードと画面を同時に見ることができないわけです。そのため,キー入力が起きた時に「音」の出る設定をし,ボリュームも最大にしていたのですが,どーしても「キーから棒をあげるタイミング」がうまくいかなかったのです。
     フと思い立ち,「ヘッドホン」を着けてその音を聞いてもらったら,たちまち入力効率が数倍アップしたのです。「周りの人に聞こえていた音が,その人にだけは聞き取りにくかった」ということが,その時になって初めて分かったケースでした。私が「ヘッドホン」をさせなかったら,いつまでも「ホラ! そこで棒をあげないとダメじゃない!」なんて,周りから怒られ続けていたかもしれません。
     べつに障害者でなくても,年を取ったり,環境が変化したりすることで,高い音や低い音,特定の音が聞き取りにくくなったりすることは,健常者でもあることです。でも,「そういう音が聞こえにくい」と意思表示できる人はまだしも,コミュニケーション手段が限られる方は,本人さえ「音が出ていて,それが聞こえていない」ことに気づかず,ただ周囲から言われることに一生懸命,何とか対処しようとしてしまっていたり,あるいは,しかたなく「無視」していたりするケースが,他にもあるのではないか……なんて思ったのです。

     そこで,「音の高さ」などを調節することができるような「フィードバック装置」の必要性を感じたのです。
     調節を可能にするとよさそう……と思われるのは,以下のような項目。

     操作する本人が,どういった状況に一番反応するかを調べるのに,前項の「よくばりスイッチ」に,「ありとあらゆる『おもちゃ』を接続して調べる」のは,さすがにタイヘンだと思うのです。もしこのような調節ができる装置があれば,その人の反応の強い「音の高さや光の有無」などを調査した上で,それに近い動きのある「おもちゃ」などを購入する……といったことができるのではないかと考えています。
     

    ◆ 製作規模

     ご希望の仕様によって,かなり規模には幅ができると思います。
     たとえば,「音だけ調節できればいい」場合とか,あるいは逆に「光があればいい」といった状況もあるでしょうし,調査範囲を広くするため「両方欲しい」という場合もあるでしょう。前二者は「IC 1つ程度」の割と簡単な加工で済むと思いますが,音と光を組み合わせた場合は,それぞれを「連携」させる機構が必要となって,単純に「2倍の手間」とはいかないかもしれません。
     また,「音量」や「光の明るさ」調節を実現するかどうかで,機構の複雑さがかなり違ってきます。これまでご紹介してきた装置は,そのほとんどが「デジタル回路」で構成できると思いますが,一般的に「大きさ/明るさ」の調節には,そこだけ部分的に「アナログ回路(たとえば『アンプ』とか『デューティ比調節』とか)」を組む必要が出てくるでしょう。
     なお「色の調節」は,部品の「差し替え」で対応するのが最も簡単だと思います。
     いずれにしろ,具体的な仕様は「ご相談待ち」といったところです。「製作をご希望」の場合は,その時に調節したい項目をお聞きします。一方,「詳細」あるいは「キット化」をご希望の場合,ご希望件数がある程度まとまってから,多くのご希望に沿えるような仕様を考えようと思っておりますので,「詳細」か「キット化」をご希望の方も,「調節したい項目」についてお知らせいただきたいと思います。
    ご要望は?   *  *
    * 右2項目については,解説をよくお読みください。
    このページ下部の解説を表示し,そこから「ご要望受付フォーム」


     
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    「ぶるっち」

    接続したスイッチがオンの間,振動する  

  • 難聴,視線が不安定など,音や光のフィードバックが不適な場合に

  •  じつは,このページでご紹介している「案」の中では,唯一製作したことがあるものです。とはいえ,いろいろとご依頼者の意見をお聞きしながら,ちょっとずつ改良を加えて製作したので,「具体的な仕様」は,ないといえばないのです。
     その時製作したものは,使用者側で適当なスイッチを接続して使う「アダプタ・タイプ」でした。スイッチを接続する部分と「振動部分」を接着して1つにしたような感じになりました。それを専用の電源ボックスに接続し,そして,そのボックスから出ているコードに別の装置を接続しておけば,スイッチをオンにすると,振動が起き,接続した装置もオンにします。
     

    ◆ 製作規模

     「携帯電話」のバイブ用モータと,リレーを組み合わせて作りました……と書けば,それなりの知識のある方なら作れると思います。
     べつに「携帯電話用」のモータでなくても,最近の百円均一店にある「マッサージ器」を改造してもできるでしょうね。そっちのほうが安いですよ。ただ,ちょっと大きいから,使える場所が限られるかもしれません。また,外部に接続した別の装置を「オン」にするための「リレー」が必要になり,それらを一緒に駆動させるため,単3乾電池では寿命が短いと思います。私は単1で作りましたが,電池だけでケースの7割を占めました。
     今回は途中で改良が入ったため,最終的には \8,800 という価格でお渡ししましたが,最初からある程度仕様を決めていただければ,もう少し安く作れると思います。
     「仕組み」的には単純ですが,振動部分とスイッチ接続部分を一体化したり,それと電源ボックスとの接続線を1本にして,そこからさらに別装置をオンにするコードを出す……など,ちょっと工夫が要ります。もちろん,そのような「部品」の事情の分からない方,お近くで部品の入手しづらい方には,こちらで製作やキット販売なども考えますので,お知らせください。
    ご要望は?
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    写真スイッチ

    写真を差し込めるカードケース型スイッチ  

  • 機能表示の絵や写真を「差し替え」可能にして,複数の人や用途に使い回し易く

  •  いろいろな方からお話を聞いたり,実際に現場を見せていただいたりすると,押しボタンに,何か機能を示す絵か写真などを「貼り付けて使う」ことが多いように思います。
     一方で,私が製作しているスイッチは,上面の「押し板」が樹脂板のものがほとんどです。
     だったら,その「押し板」を透明にすれば,中に挟んだカードなどが上から見えるから,「写真」をそのまま「押し面」として使えるようなスイッチになるのではないか……と思ったのです。
     また「写真」に限らず,機能の説明を書いたカードでもいいわけです。
     さらに,なにも「1つ」に限ることはありません。たとえば,5つのスイッチを横に並べた「組みスイッチ」を,同様に上の押し板を透明にして製作すれば,その中に挟むカードには,5つの機能を書いておけばいいわけです。そうすることで,1枚のカードを差し替えるだけで,5つのスイッチの機能説明を一度に入れ換えることができます。その「組みスイッチ」を,使う人や場面に応じて違った使い方をしたい時,中のカードを入れ換えて使うことができますよね。
     言い替えると,カードを差し替えることで,「別のスイッチ(に見えるもの)」ができるワケですね。
     「組みスイッチ」については,「8つ」の場合の具体例の写真がこちらにあります→《おもちゃの鍵盤用大型キーボード(別窓,15KB)
     

    ◆ 製作規模

     透明でない樹脂板のスイッチ(下の写真参照)は,名刺大の大きさで \3,000 ほどでお作りしています。「写真スイッチ」にする場合,押し板の素材と内部スイッチの取り付けに工夫が要りますので,もう少し高くなるかと思います。一般的な写真の大きさ(約 9×13cm)ですと,少し大き目のため,さらにもう少しかかるかと思いますが,特に「写真の大きさ」に限らず,たとえば「名刺カード」の大きさでも作れます。「文字」が分かる方が使う場合は,そこに機能を書いて差し込めば済むでしょう。
     「組みスイッチ」の場合は,別途対応いたします。
    ご要望は? (個別製作のみ)
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    参考例
    「ウッドベース・スイッチ」と称して製作しているものです。このスイッチの「押し面」を写真と同じ大きさにして,上の樹脂板を透明にすれば,中に「写真」を差し込んで使えるスイッチができるワケです。

     
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    (オマケ)ベッドでパソコン

    「上体を起こせない人」がパソコンするには  

     ところで,このホームページ制作中に,「寝たままノートパソコンを使えるような『スタンド』が作れないか」という問い合わせがありました。
     ちょっと考えれば,ノートパソコンだったら「横向きなら何とか使える」ような気もしますが,画面も横向きに見ることになってしまいます。だからと言って,パソコンも横向きにすると,今度は「上下方向の位置関係」が分かりにくくなるでしょう。
     
    ベッドでノートパソコン おそらく,ベッドでノートパソコンを使う際に問題となるのは,「仰向け」か,それに近い状態で使いたい時だと思います。そこで考えたのが,右図のような方法。「書架台」は,障害者の施設などでは,割とよく使われているものですから,簡単に実現できそうだと思ったのですが,どーでしょうね。
     ただ,いくつか注意したほうがいいと思われる点があります。
     まず「キーボード」が書架台の面と向かい合わせになりますから,余計なキーが押されないようにする必要があります。どうしてもそのままではどこかのキーが押されてしまうような場合は,家財保護用の「貼り付けゴム足」などを「書架台の」キーボードと向かい合う面に,どのキーとも当たらないような位置に貼りつけ,少し浮かせるといいでしょう。「パソコン側」に張りつけると,画面が閉じなくなることがありますので,注意しましょう。
     また,画面が手前に「せり出す」ようなカタチになりますから,「書架台」は,手前に倒れてこないよう,テーブルに固定してしまったほうがいいでしょう。「マジックテープを貼り付ける」か,「ひもで縛り付ける」,あるいは「クランプではさむ」ようにするといいと思います。
     最初は,「書架台に重みをつければ,倒れにくくなる」と思っていたのですが,コノ手のテーブルには,乗せられる重さに限界があると思います。ただ「固定する必要がない」という利点もありますから,「パソコンが軽い」とか,「書架台の角度が垂直に近い」など,限られた条件であれば,「重み」をつける手も使えるかもしれません。
     もう1つ。「内蔵 CD ドライブ」。ノートパソコンでは,「キーボード」を打ち易くするために,多少は傾けて使われることを考えて設計されているでしょうが,さすがに「タテ」,あるいは「逆さ」に近い状態で使われるとまでは想定されていないと思います。ですから,こんな状態で CD が回ると,「レーザー・ヘッド」とディスクが接触し,ヘタをすると,傷が付いてしまうのではないか……とうい気がしています。
     とりあえず,「内蔵 CD は使わない」のが無難と思われます。なお,「CD を使わないソフト」を使っている時でも,状況によりディスクを読みにいくことがありますから,ディスクは「抜いておく」のがいいでしょう。どうしても「CD を読む必要があるソフト」を使う場合は,「外付け」で使うといいでしょう。もちろんその時,ドライブは通常の置き方で使ってください。
     ちなみに「フロッピー」は,元から「読み取りヘッドをディスクに接触させて読む」ものなので,影響は少ないと思いますが,心配な方は,やはり使わないほうが無難です。

    ご要望は? (個別製作のみ)
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     「書架台」あたりは,さすがに「私が製作するまでもない」よーな気がしますが,「ちょうどいい書架台が入手できない」などの事情がありましたら,個別に対処いたしますので,ご連絡いただきたいと思います。
     


    ● 「製作」をご希望の方へ

     もちろん,ここでご紹介したものの「製作のご依頼」も,喜んでお受けします。ただ,なにぶん「個人で」行っている活動ですので,いろいろと制限があります。ご希望の方は,こちら→《ご依頼時の注意》について,予めご理解いただきますよう,お願い申し上げます。
     ご使用になる状況にあわせてお作りしたいと思いますので,のちほど,どのような状況でお使いになるのかをお尋ねいたしますので,よろしくお願いいたします。
     だいたいの価格としては,最も簡単なものなら,1万円未満でお作りできると思います。「部品」としては安い価格でも,それで回路を組み,具体的に使えるまでにするには,いろいろと手間がかかりますので,その「技能費」的なものが盛り込まれますこと,ご理解ください。また,ご要望によっては価格が上がりますので,予めご了承ください。
     ご連絡は,このページ後部にある「ご要望受付フォーム」をご利用ください。
     

    ● 「詳細」をご希望の方へ

     ご自分で製作を試みようとお考えの方,あるいは,周囲に製作を依頼できる方がいらっしゃるような場合は,作り方などの詳細をお知らせしようと思っております。ここで公開したような「原理図」ではなく,具体的に,どの部品を使って,どのような基板パターンで,どんな応用ができるか……といった細かい点も盛り込みたいと考えております。たとえば,「ばいみんぐ・スイッチ」や「かわりばッチ」でしたら,3.5×5cm 程度の基板に収まると思いますので,そのパターンなども盛り込みたいと思います。
     ただ,このページ公開時点で,どの「案」に対して,どれほどそのような方がいらっしゃるのか把握できないため,現段階で,特にコレといった「準備」はしておりません。まずは「希望状況調査」といった感じです。ご希望が多いものから優先的に具体化していきたいと考えております。
     ただし「音/光のフィードバック専用装置」の場合は,ご依頼者の具体的なご希望に沿って製作するつもりであるため,「仕様」が定まっていません。そこで,「こんな調節ができるようにしてほしい」といった「具体的なご要望」をお聞きして,多数のご意見に沿えるような「設計」を考えたいと考えております。「詳細」ご希望の方は,「調節したい項目」の記述をご参考に,ぜひ具体的なご希望をお書きください。
     もちろん,ご希望が多ければ多いほど,それなりにチカラを入れて「制作」しようと思います。たとえば,「みんなで製作会をしたい」なんてお考えの方は,10 人ほどで開催する予定であれば,1件のメールで「10 人分のご希望」として扱いたいと思いますので,その旨お伝えください。
     なお「キット化」した際に,「作り方」の説明として,ここでご用意する「詳細」も添付することになると思います。
     ご連絡は,このページ後部にある「ご要望受付フォーム」をご利用ください。
     

    ● 「キット化」をご希望の方へ

     ご自分で製作を試みたいものの,部品の入手がむずかしい方には,「キット販売」も考えております。ただやはり,このページ公開時点で,どの「案」に対して,どれほどそのような方がいらっしゃるのか把握できないため,現段階で,特にコレといった「準備」はしておりません。こちらも,まずは「希望状況調査」といった感じです。
     ご希望が多いものから優先的に考えたいと思いますが,なにぶん,ビンボーくさい「個人活動」ですので,どれほどの規模のものになるかは分かりません。
     たとえば,私はまだ「感光基板」というものを使ったことがありません。いまだに「ユニバーサル基板」に,部品のリード線で配線しているような状況です。出荷数が少ないですから,これまで,私ひとりで作っている分にはそれで十分だったのですが,「キット化」して,いろいろな人が作るとなると,もう少し「作りやすさを考えなければならない」とは思っています。
     それがどれほどの規模となるか……たとえば,本格的に「基板製造業者に依頼する」ことになるか,または「感光基板用パターンを添付する」程度か,あるいは「ユニバーサル基板を同梱する」だけにとどまるか……は,ご希望の件数次第となります。ちょっと大げさに言えば,「どれほど『現状を打破したい!』とお考えの方が多いか」というところでしょうか。採算が合うあたりまで,グレード・アップしていきたいと思います。
     また,やはり「音/光のフィードバック専用装置」の場合は,ご依頼者の具体的なご希望に沿って製作するつもりであるため,「仕様」が定まっていません。そこで,「こんな調節ができるようにしてほしい」といった「具体的なご要望」をお聞きして,多数のご意見に沿えるような「設計」を考えたいと考えております。「キット化」ご希望の方は,「調節したい項目」の記述をご参考に,ぜひ具体的なご希望をお書きください。
     なお「キット化」した際は,「作り方」の説明として,前項「詳細」も添付することになると思います。
     ご連絡は,このページ後部にある「ご要望受付フォーム」をご利用ください。
     

    ● ご要望受付フォーム

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    ご要望(複数可)

    「ばいみんぐ・スイッチ」……………… 作って!   詳細を!   キットは?
    全方向微動スイッチ……………………… 作って!   個別製作のみ
    「だるまさんがころんだ」スイッチ…… 作って!   詳細を!   キットは?
    「ルーレット・スイッチ」……………… 作って!   詳細を!   キットは?
    「かわりばッチ」………………………… 作って!   詳細を!   キットは?
    「よくばりスイッチ」…………………… 作って!   詳細を!   キットは?
    音/光のフィードバック専用装置……… 作って!   詳細を! キットは?
    「ぶるっち」……………………………… 作って!   詳細を!   キットは?
    写真スイッチ……………………………… 作って!   個別製作のみ
    (オマケ)ベッドでパソコン…………… 作って!   個別製作のみ
    解説→     作って!     詳細を!     キットは?

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       参考→ 「音/光の……装置」の「調節したい項目」

     

    ●作者(お問い合わせ先)

    石川 雅章    ISHIKAWA, Masaaki

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