壁,柱,床に穴をあけない手すり設置-室内編


公開 (UL): 2025-03-20
更新 (UD): 2025-03-20
閲覧 (DL): 2025-04-03

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My father fell again. A few months ago, he also fell in front of the mailbox. The place was on soil, therefore I drived some stakes and put handrail on side of those. But this time, he fell on cobblestones porch of the entrance. Installing columns for handrail on it needs to hole the cobblestones, and for that, special drill bit and tool need. Or it needs construction request to some barrier-free reform carpenter. But dad is OK if only there is something grasp lightly. I didn't hope to need such robust handrail reform company makes, and planned to construct it by DIY. I know the item "adjuster", that lets to use 2x4 wood as column. Especially inside of the house, installing two 2x4 columns and put 1x4 as handrail on those, it never holes of bis on wall and columns of the house. And of course it'll be able to remove when it needs not later. It means you can install handrails easy temporary or partially, even the building made by concrete hard to hole, or needs to allow from the manager of it for holing constructions.

 実家でまた父がコケたらしい。過去にも郵便受けの前でコケたことがあり,屋外に手すりを設置したことがあった。その時の話はこちら。

▼ 玄関前手すりを DIY
http://treeware.jp-help.net/?dblg34

 上記記事では,コケた場所は地面が土だった。そのため,転倒防止の対策として「手すり」を設置するにあたっては,杭を打ち込んで支柱とすることができた。だが,今回コケたのは玄関先だとか。そこは地面が石畳のポーチで,そこに支柱を立てるとなると,「石にネジ用の穴をあける道具」が要るなど,かなり大掛かりになることは必至。
 一方,屋内なら壁か柱に「ネジ止め」する方法が使える。ただ,少なくともどちらかにネジ穴をあけることになる。幸いにして実家は持ち家で,壁や柱にネジ止めするのに誰かの許可は不要だが,それでも手すり設置に意味があるのはコケ易い人が居ればこそ。たとえば,後にその人が介護施設へ入所するなどして住まなくなれば手すりは不要……というかむしろ邪魔にさえなるが,壁や柱に直接ネジ止めしてしまった手すりは,取り外してもネジ穴が残るし,穴による壁や柱の強度が問題になる可能性も出てくる。考えようによっては建物の資産価値も落ちる。
 実家は木造だが,これがコンクリート造りだと,「石畳」同様,ネジ穴をあけるのは簡単ではないだろうし,借家ともなれば,いうまでもなくネジ穴が必要な手すりの設置工事など勝手にはできない。ヘタすると「引越し」か,コケ易い人の「介護施設入り」を検討せざるを得なくなるなどのケースも考えられ,負担が大きくなる可能性も高い。
 また障害者や介護などの施設でも,新規や一時的な利用者への対応で臨時に手すりが欲しいとか,あるいは建物の設計や施工時には気づかなかった点や建物の使い方の変化で,部分的に手すりを追加設置したくなることも考えられるが,やはり壁や柱に穴をあける工事となると「コンクリート造り」であることに阻まれたり,「施設管理者の許可が必要」だったりして,そう簡単には設置できないケースも多いと思う。

 でも,もし壁や柱などに穴をあける必要のない手すり設置の方法があれば,これらのケースでも比較的簡単に対応できるのではないか。というわけで,とりあえず考えてみたので,ご紹介したい。

● 状況と材料

 もし使う方がかなり「手すり頼み」になる可能性が高い場合は,今回のような DIY で大丈夫なのかと言えば,不安は拭えない。それはある意味きちんとした「バリアフリーリフォーム」をしてくれる業者さんに「手すり設置工事」を発注したほうが無難だろう。
 一方の父は,コケたとはいえ,じつは普段は軽く掴めるものさえあればコケる危険性はそれほどない。今回は掴めるものがなかった玄関先でたまたまふらついて,それでコケてしまったよう。そんな程度だから,本格的手すり工事が必要なのかというと,疑問を感じたわけだ。
 「手すり」として売られている製品もあるが,述べているように今回はそこまで本格的なものは必要ないと思われ,代わりに安価な規格品の木材である(ツーバイフォー→)2×4 材と(ワンバイフォー→)1×4 材の利用を考えた。規格としては,2×4 材は断面 38×89mm,1×4 材が厚み半分の 19×89mm で,6尺もの(長さ約 180cm)の価格は,それぞれ ¥600,¥300 ほど。支柱は外れちゃ困るのでゆがみにくい 2×4 材を立てて使い,一方の手すり部分には 1×4 材を使うことにした。

◆ 2×4 材用の突っ張り器具

 柱に穴をあけたくないなら,「穴をあけてもいい柱」を新たに立てればいいわけだ。そこで用意したのが,以下の器具。

▼ 2×4 アジャスター
2×4 アジャスター

 これは 2×4 材を「柱」として使えるようにするための器具。
 画像は「平安伸銅工業」というメーカーさんが LABRICO(ラブリコ)というブランドで販売しているものだが,同機能の器具は他のメーカーさんからもいろいろ出ているから,「2×4 アジャスター」とか「2×4 ジャッキ」などの文言で検索して調べてみてほしい。

 今回これを選んだ理由としては,調べた中で最も耐重量性が大きく,値段も手頃だったため。「軽く掴めればいい」とは言え,たまたま足元のふらつきが大きかった時,掴まって「ガク」っと外れてしまうようでは,やはり困る。そこで,調べた「2×4 アジャスター」の中で,最も耐重量性の高い 40kg のものを採用した。
 手すりの長さは 180cm ほどにする予定なので,支柱は2本ほど立てれば済むと思われる。アジャスターは,長さ 180cm ほどの 2×4 材と共に2つずつ用意。
 ただ,これより長い手すりを設置したい場合は,中間にも支柱があったほうがいい可能性が出てくる。適宜追加で用意してほしい。

 180cm「ほど」というのは,木材のメーカーが基準にしている単位が尺かフィートかで微妙に異なるため。6尺なら約 182cm,6フィートなら約 183cm が多い。今回はどちらでも特に問題ない。

◆ 1×4 材

 実際に掴む手すりの部分は,今回は述べているように「軽く」掴めればいいから,本格的に「手すり」として使えるレベルの高級木材ではなくてもいいと考えた。そこで,2×4 材よりも価格が安く,やはり長さ 180cm ほどの 1×4 材を1本用意した。

◆ 木ネジ

 こうした木材を固定するネジというと「木ネジ」を連想する方が多いと思われるが,じつは「木ネジ」売り場で売られているネジはけっこう高価。一方,木工や金具コーナーで「木部(木用)ネジ」とか「コーススレッド」の木部用(あるいは「半ネジ」)と称して売られているネジなら比較的安価。とはいえ,今回使う8本程度ならば手に入れ易いほうで問題ないだろう。手すりを設置したい場所が他にもあるとか,支柱が3本以上必要など,使う本数が多い時は安いほうがいいと思われる。
 使い方はほぼ同じため,以降どちらも便宜的に「木ネジ」と呼ぶ。

 「木ネジ」と似たようなのに「タッピングネジ」と呼ばれるものがあり,これは今回の加工では使わないほうがいいので注意。違いは,頭の直ぐ下までネジになっているかどうか。「木ネジ」は頭の近くはネジになっていない。「半ネジ」とも呼ばれる。ある程度の厚みのある木材を固定するのに使うのはこちら。木材に頭までねじ込んでも頭の直ぐ下のネジになっていない部分が手前の木の中で空回りするが,先端のネジの部分は奥まで進もうとし続けるため,から回りしている側の木材がネジの頭で押さえ付けられて,2つの木材がぴったり密着するというわけ。

▼ 木ネジとタッピングネジ
木ネジとタッピングネジ

 一方「タッピングネジ」というのは頭の直ぐ近くまでネジになっている。これで木材を固定しようとしても,頭までネジ込むと回らなくなりそれ以上ネジが締まらないからヘタすると隙間があく。つまり「タッピングネジ」は薄い板やパネル,金具など,元々ネジ穴が「空回り」するものの固定用で,今回のような木材の固定には向かない。なお,前述の「コーススレッド」も「全ネジ」のものや,「半ネジ」の記載がないものの中には,頭の直ぐ下までネジになっている実質的な「タッピングネジ」があるので,それを選ばないよう注意して欲しい。

 重要なのは「長さ」。固定する木材と固定される木材の合計の厚さを超える長さのネジでは突き抜けてしまうので,それよりも少し短かめを選ぶ。たとえば 1×4 材の厚さは 19mm,2×4 材は 38mm なので,1×4 材を支柱に直接固定する場合は 19+38=57mm 以下の長さにする。
 なお,今回の 1×4 材は間に 25mm の木材を挟んで固定する予定で,もっとも短い部分も 2×4 材を2つ重ねる(38+38=76mm)厚みなので,もう少し長いものでも使える。たまたまあった 65mm を使う。

● 施工

 設置予定の場所はこんな感じ。

▼ 設置場所
設置場所

 この玄関の梁と床の木材との間に突っ張るように 2×4 材を立て,そこに手すりを設置すれば,壁や柱にネジ穴をあけずに済むというわけ。
 では,実際に設置してみる。

◆ アジャスターで支柱を設置

 支柱の固定の仕方は使うアジャスターの製品ごとに異なるが,原理としては「突っ張り棒」に似た仕組みが多い。ただ,一般的な「突っ張り棒」が,固定したい場所の幅よりやや長めに調整しておいて縮めるようにしてハメるのに対し,今回使用する器具では,まずネジを緩めて器具を縮めておき,固定したい場所にハメてからネジを締め付けると,器具が伸びて「突っ張る」仕組み。「スクリュージャッキみたいな機構」と言えば,ご存知の方には分かるかもしれない。
 特に,今回のようなケースでは「バネ」が使われているアジャスターを使用すべきと思われる。というのは,「バネ」が使われていないと,突っ張っている棒の長さとアジャスターを合わせた「突っ張り幅」がほぼ固定されるため,突っ張っていた場所の幅が少しでも広がると,外れ易くなる可能性があるため。湿気,気温による伸縮や地震の揺れなど,突っ張っている場所の幅が微妙に広がる可能性はいろいろ考えられる。地震やら雨が降る度少しずつ手すりが外れ易くなってしまっては困る。「バネ」のチカラで突っ張っていれば,突っ張っている場所の幅が少々広がっても,「バネ」も広がるから突っ張るチカラが大きく弱まることを防止できる。「突っ張り」のチカラが緩みにくくなるわけだ。
 特に今回入手した LABRICO のアジャスターは耐重量が 40kg あるものを選んだこともあり,「締め付け」部分のネジとバネがかなり強力。もちろん 2×4 材も住宅建材として使えるほどの強度があるから,それらを組み合わせて作ればそれなりの強度が得られると考えた。

 玄関の梁と床の木材との間はそれぞれ 179cm と 84cm。器具の説明書には,設置したい場所の高さよりも 12cm ほど短い 2×4 材を用意するとあるので,それぞれ 12cm ずつ短い 167cm と 72cm ほどに切断。

 設置する位置は,ホコリや砂などが付着しているとザラつきで滑って外れ易くなることが考えられるため,「汚れ」をよく落としておく。
  2×4 材にアジャスターの指定部品をかぶせて設置したい場所に置いて,手回しナットを締め付けて固定。締め付け部分はこんな感じ。

▼ 器具の拡大画像
器具の拡大画像

 設置すると,以下のようになる。上の部品には軟質の樹脂シートが,下の部品には粘着剤付きのクッション材が,それぞれ家の建材との間に挟むように設置してある。

▼ 実際の設置例
実際の設置例

 上の部品と梁の間に挟んだ樹脂シートは,固定を強力にしたい場合に「天井に固定して使う」と説明書には記載されていたが,ここではその柔軟性を利用して,梁の木材を傷つけないための「固めのクッション」的な使い方をした。

◆ 手すり部分

 手すりとして使う 1×4 材は,2×4 材の支柱に直接固定してしまっても使えると思うが,今回は一般的な手すりのように,固定する支柱から少し浮かせる工夫をしてみた。
 支柱として使った 2×4 材が長さ 183cm ほどだったので,そこから 167cm にカットした端材の 16cm を使う。38×89mm の断面から,厚み 13mm,幅 50~60mm ほど切り落としL字型になった角材を2等分する。

 それらを2本の支柱の同じ高さの位置に固定する。L字の出っ張った部分を下にして,まずそこを2本ほどネジ止め。凹んだ部分には 1×4 材を乗せて,また2本ほどネジ止めする。なお,ネジ止めについては,木割れを防ぐためネジ径より少し小さい「下穴」をあけてから止める。

 下穴には一応「面取り」もしている。以下のようなドリル刃で下穴の周囲を「すり鉢」状に削り,ネジと木材が平らになるようにする。

◆ 完成

 で,完成したのがこちら。これでけっこうビクともしない。

 同居している家族によれば,この手すり設置後は,玄関を出入りする度に掴まっているらしい。結局「掴まるところ」が欲しかったようだ。

 父からは「もう少し上のほうがよかった」なんて言われたが,じつは設置した高さは玄関引き戸の把っ手の直ぐ下で,あと少し上にしてしまうと把っ手に指を掛ける時に邪魔になる。しかもその把っ手の中には錠の「つまみ」があって,その操作にも支障が出ることが考えられる……と,ギリギリの位置なのである。こっちは考えてやってんだぜー。

● かかった費用

 材料の価格は購入するお店や時期によっても異なる。今回もあちらこちらのホームセンターを回りそれぞれ一番安いものを手に入れたりしたので,正確な数字は挙げづらいが,「だいたいの価格」は以下の通り。

● 他のケースごとの注意点

 ご紹介したケースは筆者の実家に限定した設置例で,同様な方法がどこにでも通用するとは限らない。ここでは,筆者が想像できる範囲で,ケースごとに考えられる設置の際の留意点を記載しておきたい。

◆ 張り出しが小さい梁や天井の強度

 今回は天井より低い位置の梁を利用したため,支柱に使った 2×4 材は比較的安価に入手できる規格品の6尺もの(約 182cm)で済んだが,同様な固定の仕方ができる梁に相当する箇所が,全くないか,あっても突っ張り面の当たる面積が十分に確保できない場合は「天井」まで突っ張る必要が出てくると思われる。その時は「長尺もの」と呼ばれる8尺(約 243cm)か 12 尺(約 364cm)の木材を,天井までの高さから「アジャスター」を挟む分を引いた長さで切って使うことになるだろう。
 その際は天井の強度も考慮する必要が出てくる。天井板が薄いとか,板の「止め」が弱い天井では,突っ張りのチカラで板が外れたり壊れたりする可能性がある。まれにほとんど固定されていない天井板もあり,板を少し押し上げてみて浮いてしまうような天井板は,今回使用したような器具で固定するわけにはいかない。その場合,全く梁の出っ張りがなければ,今回の方法は断念せざるをえないと思われる。
 一方,わずかに梁が出っ張っているものの,そのままでは十分に突っ張り面が当たる面積がないような場合,廊下などの狭い場所であれば,天井の両端の梁の間に丈夫な板を渡して補強して,そこに突っ張り面を当てるという手が考えられる。以下の図参照。

 この場合,補強板の厚み分だけ突っ張る支柱の側を短かめに切る必要が生じる可能性がある。また図にあるように,アジャスターを補強板にネジ止めで固定しておくといいと思われる。固定していないと,何かのきっかけでアジャスターが緩んだ時,板だけ落ちてくる危険性がある。

 またこの「渡した板にネジ止めする」方法は,手すりにたまたま強いチカラがかかった時に支柱が内側に倒れて来ることを防ぐ効果も期待できる。そのため,体重のかなりの割合を手すりにかけるような人が使う場合,別に梁が狭いとか,天井板が薄いといった事情がなくても,この方法で固定しておくといいかもしれない。

◆ 横方向のズレ防止対策

 完成写真を見てもらうと分かると思うが,今回の 2×4 材の支柱は家の柱にぴったり寄せて設置した。じつはこれ,横方向にかかるチカラで支柱がズレないようにする意味がある。手すりに平行なチカラが 2×4 材の支柱に伝わっても,その先に家の柱があるためズレようがない。
 ただ,もし家の柱が壁に埋め込まれていたり,廊下の中ほどなど付近に柱のない場所に支柱を立てたいような場合は,この方法は使えない。
 長方形の枠にチカラをかけると平行四辺形にゆがんでしまうことから分かるように,長方形はゆがみ易い。手すりに対して下向きのチカラは床が受け止めるため問題ないとして,横向きのチカラはその平行四辺形にゆがめるチカラになる。直ぐには外れなくても,繰り返しチカラがかかるうちに,ちょっとずつ平行四辺形のゆがみが大きくなって外れ易くなる可能性もあるから,何らかのきっかけで突然横向きに強いチカラがかかっても外れないよう,平行四辺形のゆがみ対策はしておきたい。
 ゆがみを防止するためには,家の骨格を補強する際の「筋交い」のような構造を作るといいと思われる。以下のような感じ。

 図は簡略化して描いたが,実際の筋交いはもっと天井付近,あるいは手すりの下側など,目立たない場所に設置するといいだろう。
 「薄めの」板を使うのは,中央で立体的に交差できるよう少し曲がって欲しいため。規格材としては 9mm ほどが手に入れ易いと思われる。厚めの板では無理があると思われ,少なくとも 1×4 材では固過ぎる。

◆ しっかり掴めるようにしたい

 今回は「軽く掴める場所があれば転倒防止になる」ような人を想定したため,手すり部分は安価な 1×4 材で済ませたが,きちんと掴めるものが欲しい場合も,この方法で支柱を立てておいて,そこに「手すり」として売られているしっかりした造りのものを設置する方法も考えられる。最近はホームセンターなどで手に入る。固定も 1×4 材よりしっかりする必要があると思われるため,前述した2つの補強方法も適宜一緒に考えるといいかもしれない。

● おわりに

 筆者が「手すり作るよ」と言い出した時,父は「(なくても)大丈夫だよ」なんてこと言っていた。「だったらコケるなよ」と思う。離れて住んでいるから,盛大にコケてオオゴトになっちゃっても直ぐに行けないんだし,せめて杖を使ってくれればいいのに使おうとしない。それで実際にコケて大丈夫じゃないと分かったから作ったんだっつーの。どーやら杖を使うのは「年寄り臭い」と思っているらしい。「気が若い」と捉えると聞こえはいいが,九十を過ぎて自分を年寄りと思いたくないったって無理がある。「だったらコケるなよ」と思う。

 それでいて何やかやと「動かずに済む」口実を見つけ,動かないでいようとする傾向が強くなって来ちゃっているから困る。動かないでいると動けなくなっちゃうんだってば。だから「掴む場所があれば動ける」なら,少しでもその「自分で動こうとする意志」を削がない環境を作り上げていきたいと思う息子なのであった。



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